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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
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静岡の、美名の実家。
夜八時ぴったりに、テレビ画面からミュージックスタイルのテーマ曲が流れる。
マイカと並んで今か今かとその瞬間を待っていた桃子は万歳をして叫んだ。
「きゃ――いよいよだ――!お姉ちゃ――ん!」
「あっ!順番に出演者が出てくるよ――!」
ヤモリと女子アナが軽く挨拶をすると、舞台後方の幕が開き次から次へとゲストミュージシャンが登場する。
「きゃ―――!ボンバーダイアモンド――!」
「パーティの時サイン欲しかったね――!」
「”Hey!you!JUMP”だ――!ギャアアアアア」
「”桜屋三重奏”――!中川さ――ん――!かっこいい――!」
二人は、お手製のメガホンを手に、首からは自分達でデザインして作ったプリキーのロゴ入りのタオルをかけて、ベッドの上を跳び跳ねた。