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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
その時祐樹のスマホが鳴った。
「おい、祐樹!電話だぞ」
亮介が呼ぶが、祐樹はまだ綾波の首を絞めている。
「電話どころじゃねーよ今は!」
「ほなみちゃんからだぞ!」
「何ぃ!?」
祐樹はコロッと笑顔になり、綾波から手を離し、三広を振り落として電話を取った。
「ほなみ?……うん!今俺も見てたよ……うん……そうだな……似てるけど……ほなみの方が全然美人だよ!……フフフ」
「あイタ――!」
落ちて頭を押さえる三広を菊野は笑顔で起こす。
「うふふふ……これだけ賑やかだから、剛さんも楽しいかもね?本当にありがとうね、皆……」
「そうだよ!綾ちゃん、さっさと起きてまた一緒に大騒ぎしようぜ――?」
亮介と三広がベッドを囲み話しかけた。
菊野には、その時綾波の口元が僅かに笑った様に見えた。