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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
「いや……何ていうか……ほなみにそっくりじゃんかよ!」
祐樹が、信じられない、という風に何度も瞬きをする。
菊野は、眠る綾波に話しかけた。
「そうね……美名さんはほなみさんに似てるわね……あなた達、似ているのはお顔だけかと思ったけど……好きな女の子のタイプは同じなのね……うふふ」
「ですよね――!」
「んだんだ!」
「うふふ……なんだか面白いわね」
三広と亮介も口を揃えた。
「母さんっ!ウフフとか笑ってる場合じゃないし!……テメー!綾波!
お前、まさかまだほなみを諦めてないのかよっ!……だからあんなそっくりな……」
祐樹は綾波の肩を揺すり怒鳴る。
「あらあ、祐ちゃんがそうやって話しかけたら剛さんもムクッと起きるかもね?
もっとお話してあげて?」
「いや……お母さん……あれは話しかけるとかじゃ……」
亮介は顔をひきつらせる。
「祐樹――!
なに綾ちゃんの首を絞めてんだ――!やめろ――!」
綾波から祐樹をひっぺがそうとして、三広が背中に子猿の様にしがみついた。