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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②





 番組はしばらくの中断の後、再開された。
 ヤモリが機転を利かせ、プリキーは"美名の急病"により演奏が難しい、と、番組再開時に淡々と説明して謝罪し、視聴者に向かい、女子アナと共に深く頭を下げた。
 プリキーの後のミュージシャンが次々とパフォーマンスをする中、楽屋で美名は震える身体に毛布をかけ、乱れる呼吸を必死に戻そうともがいていた。

「……はっ……ハアッ……」

 苦しさに涙を滲ませる美名の口に真理が紙袋を宛がった。

「ほら、このまま息を吸ったり吐いたりしてみな?……大丈夫だから……そうそう……」

 由清も側で心配して見つめている。
 紙袋の中で呼吸を繰り返すうちに、息苦しさがかなり和らいだ。

「おお……大分顔色が戻ってきたぞ!」
「そうだね!」

 真理と由清がホッとすると、志村が血相を変えてスマホを手に入ってきた。
 その後ろにはペコと堺、ボンバーダイアモンドのメンバー達も勢揃いで来ている。



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