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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
「美名ちゃん……」
髑髏川が静かに訊ねると、美名は壊れてしまうのではないか、と思う程に首を振り続ける。
「本人が云いたくないって言ってんだ!もういいだろ?」
真理がやって来て、庇うように美名を抱きしめた。
「真理くん……でも」
「でも、じゃねーよ!……あんた、あんたもまさか美名に良からぬ事を企んでんじゃないだろうなあ?だとしたら許さねぇからな!」
「そんな!僕はただ」
真理と髑髏川が言い合いになると、暗黒がふと右手を上げて二人の間に割り込む。
「アンコ?」
怪訝な顔をする髑髏川に、暗黒はすまなそうに言った。
「猫さん……ゴメン……多分、俺のせいだ」
「?」
その場に居る全員が暗黒を見た。