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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
「アンコ――!バカヤロー!」
「何してくれてんだよお前は――!」
狐面と瞬が怒鳴りながら暗黒をポカポカ殴る。
髑髏川は青ざめて、美名に頭を下げた。
「ゴメン――美名ちゃん!……メンバーがこんな軽口をするなんて……リーダーの俺の責任だ……」
「……て、あの事……知れ渡ってるのかよ」
真理が呆然と呟いた。
「パーティに二百人以上は居たし……誰かが美名ちゃんと翔大に注目してたのかも……」
由清が志村の背中をさすりながら静かに言った。
「そ……んな……色んな人に知られてるなんて」
「美名ちゃんは悪くないし、少なくとも俺達は何も思ってないし、関係ないよ!」
うつむく美名の顔を覗き込み、髑髏川はきっぱり言った。