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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②



 美名が綾波と話している横で、志村が腕を組み思案していると、髑髏川が手をあげて申し出る。

「あの……僕達は今日トリなんですけど、トークの時間を削って、その分プリキーの演奏の時間にしたらどうでしょうか」
「えっ……でも」

 志村が目を丸くするが、顔を塗り終えてますます真っ黒くなった暗黒が言った。

「そうさせて下さい!半分……いや、殆どが俺のせいだし……
 俺達も、プリキーさんの夢に、美名ちゃんの夢に乗っかりたいんですよ!」
「俺もです!歌が上手な女性歌手は沢山知ってるけど、美名ちゃんみたいな歌姫は何処にもいません!」
「皆でヤモリさんに直談判しますよ――!」

 瞬と狐面も熱くなって拳を固めている。

「お、俺らだって頼みに行くぜ――!なんなら殴ってでも言う事聞かせて」
「真理!それはダメ!」

 由清がピシャリと突っ込んだ。

「……あんた達……」

 志村は半分呆れていたが、やがてその目に強い光が帯び始める。

「そうね……諦めたらそこで終わりよ……
 やるだけやりましょう!さて、そうと決まればヤモリさんの所へいくわよ――!」
「お――!」

 皆、元気に拳を突き出して楽屋から飛び出して行ってしまった。
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