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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨
「さあ、いよいよだわ!
プリキーの音をドカーンと全国の茶の間に炸裂させるのよ――!」
志村は右手の拳を突き出す。
隣にいる由清も同じ様に拳を出した。
「俺は……今まで何となくホストをやって……何となくjunkをやって来たけど……
今は、本当にプリキーを日本一のバンドにしたい、て思ってるよ」
「おお――由清ぃ――!お前の口からそんな言葉が聞けるなんて……!
ああ、そうだな!どうせやるならトコトン行こーぜ!」
真理が逞しい右腕を突き出した。
「皆……本当に、ありがとう……
私、皆が居なければ、こうして此処に立てて居ないよ……」
美名は感極まり、声を詰まらせる。