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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨
演奏を終えたボンバーのメンバーが、何処からともなく乱入したマッチョなレスラー達に抱えられて悲鳴をあげながら連れ去られる、という演出が大ウケで割れんばかりの声援が幕の向こうから聞こえてくる。
「プリキーさん、お願いします!」
スタッフの合図の十秒後に幕が開く手筈だ。
「……ろく、ご、よん、さん、にー、いち……」
四人が一斉にカウントダウンする。
瞬間、濃緑の幕が開き、目映いばかりの光が広がった。
美名達は前を真っ直ぐに見据えた。
――さあ、始めよう。とびきりのステージを。