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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨

「いやいやお見事!」
ヤモリが手を叩きながらやって来る。
「ヤモリさん……本当にありがとうございました……何て御礼を言ったら……」
美名が目を潤ませると、ヤモリはニッコリ笑い耳打ちする。
「御礼なら……今度ライヴに招待してね?」
「は、はい!ありがとうございました!」
美名は深々と頭を下げた。
ヤモリは美名び笑顔を返すと、スタッフ達に労をねぎらいながら楽屋に引き上げて行った。
「ヤモリさ――ん!今度お食事行きましょうね――!ワインも込みで!」
志村が後ろ姿に向かい叫ぶと、ヤモリが後ろ手を振って返す。
「いや――男は黙ってナントカカントカだよな――!かっちょえ――!」
真理がヤモリの後ろ姿に溜め息を付いた。

