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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨

三人は目を丸くして口をポカンと開けた。
「呆けてる場合じゃないわよ!
これからガンガン忙しくなるわよ――!」
志村が小躍りする。
「美名ちゃ――ん!皆――!」
髑髏川達が手を振りながらやって来た。
「撤収したら、出演者で打ち上げやるけど来ない?」
「あ……は、はい」
「さ――!行こう行こう――!
美名ちゃん、お酒得意かい――?」
暗黒が美名の手を握りしめて歩き出すと、真理のパンチが飛ぶ。
「アンコ――!セクハラすんな!」
「セクハラなんて酷いっ!俺はただ親交を深めようと」
「その怪しい黒い顔がまず気に入らねえ――!素顔を見せろってんだ――!」
「やだーん、えっち――!」
「なっ……何故そうなる――!」
「私……ちょっと楽屋に寄ってきます」
ワイワイ賑やかな中、美名はひとり楽屋に戻った。
スマホを見ると綾波からメールが来ている。
心臓が跳ねた。

