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eyes to me~ 私を見て
第10章 過去の恋との再会
「やっぱり……その指の形で分かったんだ……
今、バンドは?」
翔大は、一瞬唇を歪め首を振る。
「あれから六年だもんな……メンバーが俺以外総入れ換えさ。
三人で時々路上とか、小さなライブハウスでやってる」
「そうなんだ……良かった。しょう君の歌とギター、私好きだったもの……」
翔大は目を暗く輝かせ、美名の手を振り払った。
「何が良かった、だ……」
「しょう君……?」
「演奏がそこそこ上手くて歌える奴なんてゴロゴロいるさ……」
「そんな事……」
翔大は、負の感情を出してしまったのを悪いと思ったのか、咳払いをすると口調を変えた。
「お前、まだ歌ってるのか?」
「う、うん」
「そうか……」
箱を持ったままぎこちなく見つめあっていたら、不意に後ろから綾波の手が伸びて、箱を取り上げられた。
今、バンドは?」
翔大は、一瞬唇を歪め首を振る。
「あれから六年だもんな……メンバーが俺以外総入れ換えさ。
三人で時々路上とか、小さなライブハウスでやってる」
「そうなんだ……良かった。しょう君の歌とギター、私好きだったもの……」
翔大は目を暗く輝かせ、美名の手を振り払った。
「何が良かった、だ……」
「しょう君……?」
「演奏がそこそこ上手くて歌える奴なんてゴロゴロいるさ……」
「そんな事……」
翔大は、負の感情を出してしまったのを悪いと思ったのか、咳払いをすると口調を変えた。
「お前、まだ歌ってるのか?」
「う、うん」
「そうか……」
箱を持ったままぎこちなく見つめあっていたら、不意に後ろから綾波の手が伸びて、箱を取り上げられた。