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eyes to me~ 私を見て
第10章 過去の恋との再会
去るつもりで身体の向きを外へ向けていた男は、ビクリと震えた。
帽子で隠れて目元は見えないが、この輪郭、耳のピアスに手の形、それに声……
「しょう……君?」
美名がそう呼び掛け、何秒かすると、男は諦めたように溜め息を付き、帽子を取り振り返った。
男性にしては細面の優しいラインの輪郭に、長い睫毛の優美な印象の瞳、通った鼻筋、強い意思を感じる結ばれた唇。
髪の色は変わっているけれど間違いない。
「やっぱり、バレるよな俺だって」
庵原 翔大(いはらしょうた)は少し決まり悪そうに微笑んだ。
帽子で隠れて目元は見えないが、この輪郭、耳のピアスに手の形、それに声……
「しょう……君?」
美名がそう呼び掛け、何秒かすると、男は諦めたように溜め息を付き、帽子を取り振り返った。
男性にしては細面の優しいラインの輪郭に、長い睫毛の優美な印象の瞳、通った鼻筋、強い意思を感じる結ばれた唇。
髪の色は変わっているけれど間違いない。
「やっぱり、バレるよな俺だって」
庵原 翔大(いはらしょうた)は少し決まり悪そうに微笑んだ。