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第52章 サプライズパーティー

　真理が作っていたのは、マカロンのピラミッドだ。
　今日は、綾波と美名の為に仲間内でサプライズパーティをする。
　三広にマンションのキーロックの番号を聞いて、二人が出先から帰ってくる前に準備をして待ち構える手筈になっている。

｢だろ――！？ひょっとしたら、美名に惚れられちまうかな――ハハハ――｣
｢それはあり得ないね｣

　サラリと言われて真理はずっこける。

｢おまっ……そこは調子を合わせておけよな――！｣
｢はいはい。そうかもね～
　こう言えばいい？｣

　由清は紙袋から美名に贈るアレンジメントの籠盛りの花を出す。
　黄色を基調にした夏の花のアレンジはとても可愛らしく華やかだった。

｢志村さんも今に着くって……堺さん達も来るんでしょ？｣
｢三広と亮介も来るぜ～でっかいケーキを買って持ってきてもらう｣