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第52章 サプライズパーティー

　真理はエプロンのポケットから特大のクラッカーを出してニンマリする。

｢ひっひっひ……これで綾波を脅かしてやるぜ……
　すましたあの野郎の顔をビックリさせて崩してやらあ――！｣
｢にしても、まさか綾波さんと美名ちゃんが同じ誕生日とはね｣
｢だよな――！ちくしょ――！なんか悔しいぜ！｣
｢もう……悔しがったって仕方ないじゃない｣

　由清は風船の飾りを一つ一つ点検しながら苦笑いした。
　プリキーの衝撃のデビューから約一ヶ月。
　美名がパニックを起こした放送事故からの、番組のトリを華々しく飾った事でプリキーへの世間の関心は急速に高まった。
　スポーツ新聞ではプリキーについての号外の記事が出て、翌日のワイドショーでもプリキーが全面的に取り上げられたのだ。