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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

真理はビクリと震え、盗み見て身体を熱くした疚しさに顔を赤らめた。
綾波は少し目を見開いたが、やがて優雅に笑みを真理に向けながら、美名にそっと口づけた。
美名はうっとりと綾波を見つめている。
その美しく幸せな瞳を見て、真理はいたたまれなくなり、窓をガラリと開けてリビングに入ると、自分の上着を掴んだ。
暗がりの中で息を詰めていた面々は、真理の行動にギョッとする。
「ワリィ……俺は抜ける。皆で上手くやってくれ」
言い捨てると、玄関に向かいブーツを履いて出ていってしまった。
「ま……真理!?」
由清が驚いて声を上げる。
「あら……どうしたのかしら……?」
ペコが呟くと、亮介が欠伸をした。
「具合でも悪くなったんじゃないすか?ふあ……」
「うう……俺、出血多量でしぬかも」
「んも――!三広君は今度からお鼻にポッチでもしておきなさい!」
志村が笑う。
「……僕は早く写真を……っむむむ」
堺はカメラを構えて呟いた。

