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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

「ハハハ……まあ、別に悪い事をしてる訳じゃない……俺達は普通に恋人同士がする様にしていただけさ……そんなに恥ずかしがるな」
「だから!恥ずかしいってば――!」
綾波は殴ってくる美名の手を掴むと、目を見つめながら口づけた。
「……恥ずかしがるお前の顔も……いいぞ」
「――!」
綾波は立ち上がると、シャツに袖を通してボタンを留め始める。
「ほら、お前も着替えろ……皆がお待ちかねだ」
美名はシーツを被り、首を振る。
「やだっ!」
「そう言うな……どうせ、俺達の誕生日祝いだろう……せっかく祝ってくれるんだ……有り難く受けとれ」
綾波は手際よく服を身に付けて行き、ネクタイをしめる。
さっきまで獣の様だったのに、今は何処からどう見ても上品な紳士だった。
思わず見とれてしまうが、往生際悪くブツブツ文句を呟く。
「うう……どんな顔して行けば……」

