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eyes to me~ 私を見て
第52章 サプライズパーティー

『Happy Birthday 剛&美名ちゃ――ん♪
Happy Birthday to you――!
……おめでと――!
それから退院おめでとう――!』
皆に笑顔で拍手をされて、美名ははにかみながら礼を言った。
「ありがとう……皆、本当にありがとう……」
美名は、部屋を見渡して違和感を覚える。
「真理くん……は?」
由清が、被り物から顔を出すと困った様に瞳を揺らした。
「う、うん……あいつ、なんか用事があるって帰ったんだ」
「そうなの……」
美名は、真理が居ない事に少なからず落胆する。
テーブルに盛ってあるカラフルなマカロンに目を留めると、近寄って見つめた。
「ほう……凄いなこれは」
綾波も感心している。
「それ、真理が美名ちゃんにって」
由清の言葉に美名は目を輝かせるが、途端に真理が不在の寂しさに顔を曇らせた。
綾波に後ろから抱き締められる。
「奴が居なくて……寂しいか?」
答えずにいると、耳元に熱く
「他の奴の事など考えるな……」
と囁かれて、甘さで目の前がクラクラしてしまい、身体の力が抜けてしまう。
綾波は笑みを浮かべて美名を抱きしめ、また美名もその腕の心地よさに酔っていた。
そして、真理が今、やり場のない恋情に苛まれながら夜の街をさ迷っている事を誰も知らずにいた。
Happy Birthday to you――!
……おめでと――!
それから退院おめでとう――!』
皆に笑顔で拍手をされて、美名ははにかみながら礼を言った。
「ありがとう……皆、本当にありがとう……」
美名は、部屋を見渡して違和感を覚える。
「真理くん……は?」
由清が、被り物から顔を出すと困った様に瞳を揺らした。
「う、うん……あいつ、なんか用事があるって帰ったんだ」
「そうなの……」
美名は、真理が居ない事に少なからず落胆する。
テーブルに盛ってあるカラフルなマカロンに目を留めると、近寄って見つめた。
「ほう……凄いなこれは」
綾波も感心している。
「それ、真理が美名ちゃんにって」
由清の言葉に美名は目を輝かせるが、途端に真理が不在の寂しさに顔を曇らせた。
綾波に後ろから抱き締められる。
「奴が居なくて……寂しいか?」
答えずにいると、耳元に熱く
「他の奴の事など考えるな……」
と囁かれて、甘さで目の前がクラクラしてしまい、身体の力が抜けてしまう。
綾波は笑みを浮かべて美名を抱きしめ、また美名もその腕の心地よさに酔っていた。
そして、真理が今、やり場のない恋情に苛まれながら夜の街をさ迷っている事を誰も知らずにいた。

