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第52章 サプライズパーティー

｢おめでと――！｣
｢おめでとう！綾ちゃん！美名ちゃん――！｣

　キッチンから亮介と、鼻にティッシュを突っ込んだ三広がクラッカーを鳴らしながら飛び出す。
　火薬の匂いが立ち込め、パンパンと音がするとキラキラするテープが発射された。

｢きゃ――！｣

　耳を押さえて美名は笑い転げる。
　白い物体が変なダンスを踊り、二人を取り囲みHappy Birthdayの曲を歌い始めると、それが由清とペコだとわかってしまった。

｢ハハハ……なかなか大掛かりにやってくれたな｣
｢うん……うふふ｣

　やがて、志村と三広、亮介と堺も輪に加わり、白いお化けのペコと由清と手を繋ぎ二人を囲み、ぐるぐる回りながら歌う。