パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第53章 暴かれる秘密

　翔大は、柔らかい目元を伏せた。

｢お前に許してもらっても仕方がないしな……｣

　真理はカッとなり、胸ぐらを掴む。

｢お前な……美名があの後どれだけ大変だったか知ってるのか！
　……お前にされた事も一部の関係者に広まってるんだぞ！｣

　バーテンダーがチラリと二人を見たが、静かな表情のままグラスにカクテルを注ぎカウンターに置いた。
　翔大は目を少し見開く。

｢そうか……｣
｢そうか、じゃねーよ！……その事を面白おかしく週刊誌にでも書き立てられてみろ！
　大変なことになるぞ｣

　いきり立つ真理だったが、静かな店内で声が響いている事に気付くと、咳払いして声を落とし、手を離した。

｢まあ……その辺は志村のオッサンも用心してて、対策も考えてはいるけどさ｣