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eyes to me~ 私を見て
第53章 暴かれる秘密

「マスター、ネグローニを二つ頼むよ」
マスターに軽く手を上げて言う翔大を、真理は軽く睨む。
「おい、お前謹慎してるんじゃないのかよ?
……こんな気取ったバーで酒なんか飲んでていいのか?」
翔大はフッと笑い、ピザを摘まんだ。
「二週間謹慎して……取りあえず大室さんの許しが出たからね」
「大室が許したって……俺は……テメェを許せない」
目の前の優しげな男は、本当に美名を押さえつけて凌辱した鬼畜なのだろうか。
美名のショックを受けた状態を見ていただけに、真理はまた翔大に怒りが込み上げて来たが、彼の清凉感のある佇まいに戸惑いも感じていた。

