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eyes to me~ 私を見て
第53章 暴かれる秘密

「全く……いい大人が皆して何をバカをやってるんだか……」
綾波が堺の指に軟膏を塗り、大判の絆創膏を貼ってやると、堺が熱のこもった眼差しで見つめている。
「……堺、さん?」
「綾波さんっ!お願いがあります!」
堺は目を血走らせ、綾波にズイと顔を近づけた。
「……な、何です?」
「美名さんの……美名さんの写真集を出したいんですっ」
「ああ……いいんじゃないか?」
堺が更に綾波に近づき、低い声で言った。
「……セクシーショット込みの……写真集なんですが」
綾波が目を剥いた。
「はあっ!?……何を冗談を」
「決して疚しい目的ではありません!美名さんの美しさをより引き出すにはやはり」
堺は綾波の額に自分の額を付けて真剣に言うが、綾波がそのまま堺の頭を押し返した。
「……堺さんの頼みとは思えないですね……貴方も所詮はただのスケベ男ですか」
「違います――!」
「うわっ」
堺は頭で綾波の額をズイズイ押し、壁まで追いつめる。

