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第53章 暴かれる秘密

｢僕は！ただ！純粋に！心から！美名さんの美しい女神の様な姿を――！｣

　堺の目が据わっている。

｢……堺さんも酔っぱらってるんですか？｣
｢僕は酔ってましぇん！｣
｢酔っぱらいは皆そう言うんですよ！｣

　志村はまだ由清を離さないし、ペコは三広の尻を叩くのをやめたと思ったら、三広と亮介を捕まえて
｢若者のくせに凝ってるわね――！私が全身を揉みほぐしてあげるわ――！｣
　と、無理矢理マッサージを始めている。
　綾波と堺は頭をつけあったまま怒鳴りあいを始めてしまっているし、美名は唖然と皆の喧騒を見ていた。
　インターホンが鳴る。
　綾波を見るが、それ処ではなさそうなので美名が応対した。

｢はい……綾波です｣

　見れば、宅配の業者らしい男性が小さな箱を持っている。