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eyes to me~ 私を見て
第54章 擦れ違う恋人たち




 リビングの啜り泣きが止んでいる。
 疲れて眠ったのだろうか。
 綾波はそっとドアを開けて毛布を手にリビングを覗いてみた。
 ソファでクッションを抱き締しめて寝息を立てる美名の姿を認めると、甘く苦い痛みがまた込み上げる。
 小さな肩と背中が静かに呼吸で動き、目尻には涙の痕がある。

「ごめんな……」

 その身体に静かに毛布をかけて、小さく呟いた。
 途端に床に何かが煌めいてポトンと落ちる。
 自分が泣いている事に驚いた。

「……はは……一体、どれだけ泣いて無かったんだろうな……」

 以前、いつ泣いたのか記憶に無い。



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