この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第55章 独りぼっちの歌姫




「ただ……いま」

 しん、とした広い部屋に言葉を投げ掛けても、答える者は無い。
 コポコポと音を立てる水槽だけが真っ暗な空間に響く。
 美名は深い溜め息を吐いてしまうが気を取り直しリビングに向かい電気を灯した。
 四角い水の国の中で悠々と泳ぎ回る、青白く腹を煌めかせた小さな魚達を見て微笑み指でそっとガラスを叩く。

「ただいま……皆、元気にしてた?」

 記者会見の日に突然綾波が姿を消してから12日経った。
 会見はつつがなく無事に済んだのだが、綾波の姿が無い事に気付いた美名は取り乱し、真理や由清に宥められ落ち着いた処に志村が静かに言ったのだ。

『綾波君は、急遽出張する事になったの』
『し……出張って、そんなのあるのかよ?』

 真理が唖然とする。



/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ