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eyes to me~ 私を見て
第55章 独りぼっちの歌姫

『そりゃそうよ!愛さえあれば……て言うけどさ、実際、愛だけでご飯食べられるの?
それに、お互いの程よい距離感も大切なんだってば。
まあ、ちょーっと私達は離れすぎだけど……三広くんの事、信じてるし……好きだし』
美名は電話しながら片手でケトルに水を張りガスを点火し、キッチンの収納からカップ麺を出した。
「ハイハイ……ごちそう様!桃子が幸せで私も幸せよ!うふふ」
『……お姉ちゃん?私の事より自分は?一人だからって、毎日インスタントで済ましてるんじゃないでしょうね?美容に悪いし精神衛生上にもよろしくないわよ?』
まるで見えているかの様に指摘され、ギクリとする。

