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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

ピンポーン
「んん……」
ピンポーン
「……誰か来た……起き……なくちゃ」
薄く膜が張った様な視界に綾波の笑顔があった。
夢を見ているのだろうか。
それでも構わないーー美名は腕を伸ばす。
綾波のしなやかな指が美名の手を絡め取り柔らかく指に口づけた。
『……放っておけ……それより……俺の身体が熱くて仕方がないんだ……何とかしろ……お前が』
「え……?やだ……剛さんったら……んっ」
恥ずかしくて、
"いいわよ、どんな風にすればいいの?"
などと切り返しが出来ずにいると、綾波の唇は美名の首筋を愛し始める。
「つ……よしさん」
ピンポーン
またインターホンが鳴る。
「ダメ……出なくちゃ」
『いいだろ……?美名』
綾波は美名を深くベッドへ沈めて魅惑的に笑いかけた。

