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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の



 警察が交通整理をしている間に四人はこっそりと店の裏口から出て車で逃げた。
 裏口にも既に野次馬が結構な数で待機していたのだ。
 クラクションを鳴らしながらどうにか車を発進させてその場から出られたが、正に『逃げ出す』という状況であった。
 予定されていた撮影は中止せざるを得なかった。
 志村は、車中で電話でサロンの店長や、"ガールズヘアカタログ"の編集長に詫びながらしきりに頭を下げていた。
 電話を終えると溜め息をついて伸びをする。

「アハハハ……やっちゃったわね!」
「やっちゃったわね☆じゃねーよオッサン!大丈夫なのかよ!」

 真理が助手席から睨む。


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