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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

由清も不安な目を向ける。
「……こういう……なんて言うか……仕事に差し支える様な騒ぎを起こして……バッシングされません?」
「バッシング……」
美名は背中が凍る。
ミュージックスタイルでの一件も、バッシングと紙一重だったのだ。
世の中は、好意的に見てくれる人ばかりではない。
どちらかと言えば、輝いている人達を
"どうやって引き摺り降ろしてやろうか"と、揚げ足取りに躍起になる風潮なのかも知れない。
持て囃されていたタレントが、ひょんな事で突然手のひらを返された様に嵐の様なバッシングを受ける事がある。
そういう事を見聞きする度に(芸能界って怖い)
と思っていた美名だったが、デビューした今や、明日は我が身なのだ。

