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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

「はい……」

 増本は未菜に再び膝まずき、その頬をゆっくりと舌で丁寧に舐める。
 未菜は恍惚の光をその瞳に浮かべて夢見る様な涼やかな声で問う。

「……ねえ……あんたは私の何?」
「……未菜さんの……マネージャーで……未菜さんにお仕えする下僕……です」

 未菜が一番喜ぶ耳朶の周辺に舌を踊らせる。彼女はソファの背を掴み声を上げた。

「ああ……ああっ……そうよ……あんたは……私の言うことを……何でも……聞くのよね?」
「はい……貴女を……愛する事……以外なら……何でも」

 未菜の瞳が潤み、唇が歪むが、泣き出すかと思われたその表情は一瞬にして晴れやかな物に変わる。

「なら……あの生意気な女に……止めを刺してやりなさい……立ち直れない位にね……」
「――承知しました」

 増本は静かに言うと、白い首筋に舌を這わせて未菜を絶叫させる。

「ああ……っ増……ちゃ……お願……っ……未菜の……身体じゅうを……舐め……て……」
「仰せのままに……」

 増本は未菜の身体に覆い被さると、その柔肌を舌で犯し始めた。

「ああ……ああっ……」
「未菜さんは……ただ一人の……歌姫です……」
「そ……そうよ……私は……あなた……のっ……んんっ」


 増本の指が未菜のキャミソールをはだけさせ、舌が膨らみの小さな突起をいたぶり始める。未菜は甲高く喘ぎ、息を乱す。

「いいえ……貴女は……私の物では……ありません……」
「増……ちゃ……ああっ」

 その甘く狂った様な叫びは、彼女が果てるまで続いた。



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