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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

小さな白い身体がソファにくったりと沈み、その唇が寝息を立てるのを確認した増本は、噛まれた右手の甲をネクタイで縛る。
未菜の身体に毛布をかけてやり、柔らかな巻き毛を指で掬い取りそっと口付けた。
増本は優秀なマネージャーであり、僕(しもべ)であり、また未菜が叶わぬ想いを募らせる対象でもあった。
増本も心の底では彼女を想っている。
初めて見た瞬間から恋に堕ちていた。
書類選考を入れると三万人近くの応募があった大手事務所
『西芝OMI』の新人発掘オーディション。
オーディションで見たその時から、虜になってしまった。
未菜の身体に毛布をかけてやり、柔らかな巻き毛を指で掬い取りそっと口付けた。
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