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eyes to me~ 私を見て
第57章 さよなら、私の②



「私……真理くんが大好きだよ……」

 美名は手に力を込める。
 いつも馬鹿な事を言ったりからかったりして、気持ちを明るく逸らしてくれている優しさを分かっていた。
 けれど、自分が愛するのはただ一人の男しかいない。
 頑固で、意地悪くて、時に獣に変わる、そして寂しさを隠し持ったどこまでも優しい男を。
 真理はまた涙を浮かべていたが、顔は笑っていた。

「大好きか!うん!俺も美名がすっげー好きだ!」
「うん……私……本当に、本当に真理くんが大好きで、大事なんだよ……?でも……」
「――恋人にはなれない、だろ」

 真理が静かに、少し目を臥せて言った。
 美名は、喉に苦しい物が込み上げて来て、何秒間か喋れなくなり、胸を叩く。

「ごめんなさい……」

 真理の手をぎゅうと握り締めると、甲に熱い涙がポツリと落ちた。



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