この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第59章 夢うつつのキス

ベッドに栗色の艶やかな長い髪が広がった。
その艶かしさに思わず息を呑み立ち尽くす。
一体、どれ程の時間、愛しくて可愛い美名に触れずに居たのだろう。
呼吸で僅かに上下する柔らかい甘い胸、今にも起きて歌い出しそうなピンクの唇、スカートから覗く白い美しいラインの脚。こうして見ているだけで身体も心も疼く。今にも正気を失ってしまいそうに心臓が激しく鳴っていた。
手を伸ばしかけて、歯を食い縛りまた引っ込める、という動作を何度と無く繰り返す。

