この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第59章 夢うつつのキス

「何故……そう思う」
涙に濡れる頬を手で包み込み、やっとの思いで答える。
すると、美名は次から次へと熱い思いを吐き出した。
「だ……って……ずっと会いたくて……夢でもいいから会いたくて……もしこれが現実じゃなかったら私……っ!
だから……夢なら、もし夢なら……そう言って?剛さん……っ」
いとおしさや色んな感情全てが押し寄せて来て倒れそうに綾波の心が揺れる。
波に浚われまいとして何かに掴まるかの様に美名を抱き締めた。
「美……名……愛してる……っ」

