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eyes to me~ 私を見て
第12章 歌姫のlesson②
『死にそうに退屈なら
こっちに来い
come on come on
吐きたいくらいの不快指数
クソくらえさ
get out!』
スラリとした細身のボーカルが、身体じゅうで弾く様な情熱的なギタープレイで魅了する。
客席からは溜め息が漏れ、志村もノリノリになりながら熱く見つめていた。
あっという間に曲が終わり、喝采の中でボーカルが挨拶をした。
「今日は、伝説のライブハウスで演奏できて本当に嬉しいです……
俺達、今夜に賭けてます!」
大きな拍手が起こる。
ボーカルがふとこちらに視線を泳がすと、美名に気づいて目を一瞬見開いた。
美名の心臓が鳴り出す。
美名を見つめたまま、彼はきっぱり言った。
「必ず……大きなステージに立てるようになって……無くした物を全て取り戻す……
そんな決意が今、固まりました」
客席から口笛や声援が起こる。
「頑張れよ――兄ちゃん!」
「応援してるからな――!」
「ちょっと!凄くいいじゃない!是非欲しいわ~あの子達!」
志村が隣で興奮して手を叩く。
美名は、曖昧に相槌を打ちながら、心臓が激しく鳴るのを止められずにいた。
無意識に呟きが漏れる。
「(翔大)しょう……君」
綾波が、こちらを見つめて居るのにも気付かずに――
こっちに来い
come on come on
吐きたいくらいの不快指数
クソくらえさ
get out!』
スラリとした細身のボーカルが、身体じゅうで弾く様な情熱的なギタープレイで魅了する。
客席からは溜め息が漏れ、志村もノリノリになりながら熱く見つめていた。
あっという間に曲が終わり、喝采の中でボーカルが挨拶をした。
「今日は、伝説のライブハウスで演奏できて本当に嬉しいです……
俺達、今夜に賭けてます!」
大きな拍手が起こる。
ボーカルがふとこちらに視線を泳がすと、美名に気づいて目を一瞬見開いた。
美名の心臓が鳴り出す。
美名を見つめたまま、彼はきっぱり言った。
「必ず……大きなステージに立てるようになって……無くした物を全て取り戻す……
そんな決意が今、固まりました」
客席から口笛や声援が起こる。
「頑張れよ――兄ちゃん!」
「応援してるからな――!」
「ちょっと!凄くいいじゃない!是非欲しいわ~あの子達!」
志村が隣で興奮して手を叩く。
美名は、曖昧に相槌を打ちながら、心臓が激しく鳴るのを止められずにいた。
無意識に呟きが漏れる。
「(翔大)しょう……君」
綾波が、こちらを見つめて居るのにも気付かずに――