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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟

「真理君の言う通り、恋愛するのは悪事じゃない……
だだ、ミュージシャンは個人ではなくて公(おおやけ)の場に立ってメッセを発信する公人ですからね……
一部のファンは、決して貴方達の事を自分と同じ様な人間だ、とは思わないわ……
自分の中で理想のプリキーを作り上げてしまっているファンは、戸惑うでしょうね」
ペコの言葉に、志村は頷いた。
「名前が知れるのはミュージシャンに取って喜ばしい事だけど……同時にリスクも付きまとうわ……」
「妬みの対象にもなりますからね……」
堺がせつなげに眉を寄せた。
由清は頭の上で手を組み、俯いて黙っている。

