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eyes to me~ 私を見て
第60章 歌姫の覚悟

美名は、目を潤ませて由清を見た。
「由清君……ごめんね……由清君が、いつも私の事を気遣ってくれてるの……よく知ってるよ……リーダーだからって、プレッシャーに時々悩んでる事も……」
「……美名ちゃん」
由清は顔を上げた。
美名は、真理の手を握り返して見つめる。
「真理君……いつもありがとう……私、真理君と付き合ってた時、本当に楽しかった……
なのにこんな風に書かれて……真理君にまで迷惑かけて……」
「め、迷惑なんかじゃねーよっ!それに美名は悪くねえし!」
真理も泣きそうになって鼻を啜っている。

