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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

「あ、あの……今日の事は、志村さんには?」
「志村?……ああ、勿論……」
田所は隙のない笑顔を浮かべてにじり寄って来る。
「志村さんも承知なんですね?」
美名は後ずさった。すると、後ろに控えている新川にがっちりと抱き留められ強い力でがんじがらめにされる。
「きゃっ……な、何」
「勿論……そんな事知るわけないだろう?ハハハ!」
いきなり態度と口調を変えた新川は、手に何か白い布を持ち美名の鼻先に被せようとしている。
ーーこれを、嗅いだらいけない――
察した美名は新川の腕に噛み付き、突き飛ばすと駆け出した。
「……イテェ!やったなこのアマ――!」
「逃がすな――!」
必死に走るが、ギターを抱えている為思うようにいかない。
賑やかな場所へ逃げようと思うが、走っても走っても人気のない公園の遊歩道が広がるばかりだ。
二人の怒号と足音が迫ってくる。
辺りを見回して、大きな植え込みを見付けると、一か八かその陰に隠れてみた。
「志村?……ああ、勿論……」
田所は隙のない笑顔を浮かべてにじり寄って来る。
「志村さんも承知なんですね?」
美名は後ずさった。すると、後ろに控えている新川にがっちりと抱き留められ強い力でがんじがらめにされる。
「きゃっ……な、何」
「勿論……そんな事知るわけないだろう?ハハハ!」
いきなり態度と口調を変えた新川は、手に何か白い布を持ち美名の鼻先に被せようとしている。
ーーこれを、嗅いだらいけない――
察した美名は新川の腕に噛み付き、突き飛ばすと駆け出した。
「……イテェ!やったなこのアマ――!」
「逃がすな――!」
必死に走るが、ギターを抱えている為思うようにいかない。
賑やかな場所へ逃げようと思うが、走っても走っても人気のない公園の遊歩道が広がるばかりだ。
二人の怒号と足音が迫ってくる。
辺りを見回して、大きな植え込みを見付けると、一か八かその陰に隠れてみた。

