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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

「しまった……」
慌てて口を押さえるが、もう遅い。
男共は下卑た笑みを浮かべ、植え込みの方へと歩みよる。
美名は、ギターケースをギュッ抱き締めて祈るしかなかった。
芝を踏みしめる靴音がひたひたと、すぐ側まで近付き、ピタリと止まる。
美名は思わず目を閉じた。
もうお終いか、と思ったその時、言い争う様な声が頭上で聞こえた。聴いただけで痛みを感じそうな、鈍い何かが砕ける様な音する。
顔を上げられずに居た美名は、後ろからいきなりギターごと身体を抱えられ、悲鳴を上げた。
「やっ……やだあっ……離し……」
「――逃げるぞ」
「!!」
耳元で響くその声に、全身が粟立った。
その感覚の正体を突き止める前に、美名は布を嗅がせられ意識を手放した。
慌てて口を押さえるが、もう遅い。
男共は下卑た笑みを浮かべ、植え込みの方へと歩みよる。
美名は、ギターケースをギュッ抱き締めて祈るしかなかった。
芝を踏みしめる靴音がひたひたと、すぐ側まで近付き、ピタリと止まる。
美名は思わず目を閉じた。
もうお終いか、と思ったその時、言い争う様な声が頭上で聞こえた。聴いただけで痛みを感じそうな、鈍い何かが砕ける様な音する。
顔を上げられずに居た美名は、後ろからいきなりギターごと身体を抱えられ、悲鳴を上げた。
「やっ……やだあっ……離し……」
「――逃げるぞ」
「!!」
耳元で響くその声に、全身が粟立った。
その感覚の正体を突き止める前に、美名は布を嗅がせられ意識を手放した。

