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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦
「……すまん、美名」

 綾波は、気を失った美名の額にキスをする。ヒラリと身を翻し、美名を抱えて走り出した。

 蹴り倒された男共は呻きながら立ち上がろうとするが、悲鳴を上げてうずくまる。

「ち……畜生……」

「あいつ……っ強え……っ何者だ……」

 すると、サクリ、と芝を踏みしめる音がした。

 細く白いハイヒールが優雅な動きで芝を踏みながらこちらへとやって来る。

「に……西野さ……ぐあっ」

 西野は、ハイヒールのかかとを男の腹に突き刺す様にふりおろした。

 髪を耳に指で掛けながら鼻を鳴らす。

「――女一人拐うのに、何を失敗してんのよ……この……役立たず!」

「も、申し訳ありません――ひいっ!」

 西野はもう一人の男の鼻をヒールで蹴り上げた。

 鼻血で白いヒールが赤く染まる。

 男共は悲鳴を上げながら逃げて行った。

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