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eyes to me~ 私を見て
第13章 闘志を燃やす騎士(しょうた)
翔大をそこまで駆り立てたのは、美名だった。
音楽も、美名も取り戻してみせる、という情熱と闘志。
美名が真剣にステージを見ているのを、翔大は分かっていた。
ステージを見つめる美名の表情は、六年前に『junk』のライヴを客席から瞳をキラキラ輝かせて見ていた時と同じだった。
(美名は……
今でも俺のギターと声に魅せられている)
翔大は確信する。
演奏が終わり、ステージ裏で楽器を片付けていると見覚えのある業界人風の男がやって来た。
翔大は、何かの予感と共に男を見据える。
男は、大きな石の指輪が嵌められた手を差し出してきた。
その手の中には名刺。
『音楽プロデューサー
志村 賢一』
音楽も、美名も取り戻してみせる、という情熱と闘志。
美名が真剣にステージを見ているのを、翔大は分かっていた。
ステージを見つめる美名の表情は、六年前に『junk』のライヴを客席から瞳をキラキラ輝かせて見ていた時と同じだった。
(美名は……
今でも俺のギターと声に魅せられている)
翔大は確信する。
演奏が終わり、ステージ裏で楽器を片付けていると見覚えのある業界人風の男がやって来た。
翔大は、何かの予感と共に男を見据える。
男は、大きな石の指輪が嵌められた手を差し出してきた。
その手の中には名刺。
『音楽プロデューサー
志村 賢一』