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eyes to me~ 私を見て
第61章 プリキー大作戦

新聞記事が出回ってから、美名の前からまた姿を隠していた。
いや、姿を隠しては居たが、側で美名をずっと見ていた。
今までは着ぐるみの中から彼女を見守っていたが、もうその方法は出来ない。
正体をバラして、今度こそ美名を思うように愛して行こうとした矢先にあの騒ぎだ。
自分が、プリキーの、美名の成功を阻む存在その物になっている、という思いに再び囚われ、美名から隠れて逃げる様に毎日過ごしていた。
窮地に立たされている美名を放って隠れるなど、何と卑怯で意気地の無い事だろう。
何と責められても反論も出来ない。
美名に愛想をつかされたり、他の男に奪われたとしても文句は言えない。
あれ以来、菊野と祐樹とも会っては居ない。
菊野に多大な迷惑を掛けたし、今まで何も知らずにいた祐樹は、何と思っているだろうか。
祐樹に何と思われようが関係ない、と今まで余裕で構えていたが、あの騒ぎの渦中、ふと、幼い祐樹が自分を慕って追いかけ回して来た頃の想い出が頭を過り、苦い思いに胸が焼けそうになった。
いや、姿を隠しては居たが、側で美名をずっと見ていた。
今までは着ぐるみの中から彼女を見守っていたが、もうその方法は出来ない。
正体をバラして、今度こそ美名を思うように愛して行こうとした矢先にあの騒ぎだ。
自分が、プリキーの、美名の成功を阻む存在その物になっている、という思いに再び囚われ、美名から隠れて逃げる様に毎日過ごしていた。
窮地に立たされている美名を放って隠れるなど、何と卑怯で意気地の無い事だろう。
何と責められても反論も出来ない。
美名に愛想をつかされたり、他の男に奪われたとしても文句は言えない。
あれ以来、菊野と祐樹とも会っては居ない。
菊野に多大な迷惑を掛けたし、今まで何も知らずにいた祐樹は、何と思っているだろうか。
祐樹に何と思われようが関係ない、と今まで余裕で構えていたが、あの騒ぎの渦中、ふと、幼い祐樹が自分を慕って追いかけ回して来た頃の想い出が頭を過り、苦い思いに胸が焼けそうになった。

