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第62章 必ず貴方を捕まえる

　美名に隣から矢継ぎ早にいろんな質問をされ、答えていたが、唐突に寝息がをたて始めた。綾波は呆気に取られる。

　美名は、綾波の手をしっかりと握り締めたままでいる。

｢おい……何の前触れも無しに寝るのか……｣

　苦笑して、彼女の柔らかな頬を撫でた。

(無理もない……ずっと激しく抱き合っていたからな……)

　綾波は、美名の手を握り返しながらしげしげとその白い指先を眺めた。

　この世に、これほどに脆く、綺麗な物が他にあるのだろうか？

　指の一本一本を確かめる様に頬擦りし、口付けた。

｢愛してる……｣