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第62章 必ず貴方を捕まえる

｢……会見の趣旨に外れた質問にはお答え出来かねます｣

　智也が目元に皺を寄せた。

　祐樹は彼に首を振って笑ってみせる。

　智也やボンバーメンバー、クレッシェンドメンバー達が心配して見つめる中、祐樹は立ち上がった。

｢綾波剛は、兄であり、悪友であり、マネージャーとしてクレッシェンドをここまで引っ張ってきてくれた戦友です。

　何があったとしても、その事実は変わりません。言えるのはこれだけです｣

　狂い咲くかの如くフラッシュが焚かれ、文秋の記者が何か言いかけた時、智也がマイクを持ち立ち上がる。

｢もう予定の時間ですので会見を終了致します。

　ライヴで沢山の人達にお会いできる事をお待ちしております。

　本日はありがとうございました｣

　髑髏川が立ってお辞儀をすると、他のメンバーも慌ててそれに倣い、クレッシェンドメンバーも頭を下げた。

　智也に促され皆会場を出て行き、画面はそこでCMに切り替わった。