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eyes to me~ 私を見て
第62章 必ず貴方を捕まえる

手際良く大根を千切りにする美名に、志村が静かに聞いた。
「……綾波君の事、怒ってるわよね?」
美名は沸騰した鍋の中へ勢い良く大根を投入する。
「はい。滅茶苦茶怒ってます。でも……信じてます」
「美名ちゃん……」
「剛さんは……私が危ない時にいつも助けてくれました……
でも、私も、助けをいつも待ってるだけじゃダメですよね……
岸さんが、ボンバーさんが、クレッシェンドの皆さんが、応援団の人達が……
皆プリキーにエールを送ってくれている……」
美名は、グラグラ煮立つ湯の中で踊る大根を見つめる。
「ここで終わったりしません。絶対に」
「……頑張りましょうね、ライヴ!そうと決まればまた大忙しね!
なんだか楽しくなってきたわ~!
……こうしちゃいられないわ!ボンバーやクレッシェの皆と打ち合わせもやらなくちゃ!早速あの人達にアポ取ってみるわ!」
志村はリビングに行き電話で話し始めた。
美名は志村のハキハキした声を聞きながら厚切りのハムをフライパンで焼いていく。
ふと左の薬指のリングに触れて小さく呟いた。
「待ってなんてあげない……私の方から……捕まえてやるんだから……」
「……綾波君の事、怒ってるわよね?」
美名は沸騰した鍋の中へ勢い良く大根を投入する。
「はい。滅茶苦茶怒ってます。でも……信じてます」
「美名ちゃん……」
「剛さんは……私が危ない時にいつも助けてくれました……
でも、私も、助けをいつも待ってるだけじゃダメですよね……
岸さんが、ボンバーさんが、クレッシェンドの皆さんが、応援団の人達が……
皆プリキーにエールを送ってくれている……」
美名は、グラグラ煮立つ湯の中で踊る大根を見つめる。
「ここで終わったりしません。絶対に」
「……頑張りましょうね、ライヴ!そうと決まればまた大忙しね!
なんだか楽しくなってきたわ~!
……こうしちゃいられないわ!ボンバーやクレッシェの皆と打ち合わせもやらなくちゃ!早速あの人達にアポ取ってみるわ!」
志村はリビングに行き電話で話し始めた。
美名は志村のハキハキした声を聞きながら厚切りのハムをフライパンで焼いていく。
ふと左の薬指のリングに触れて小さく呟いた。
「待ってなんてあげない……私の方から……捕まえてやるんだから……」

