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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

桃子とマイカが、美名の支度をしている最中だった。
長い栗色の髪は編み上げられ、くるくると巻かれた後れ毛がうなじや耳元からフワリと垂れている。
白に銀色の蝶のモチーフの飾りをあしらったロングドレスを纏った美名は、正にプリンセスだった。
白い滑らかな首筋と胸元が眩しい。
思わず目を奪われ立ち尽くしていたら、白い物体が目の前に飛んできた。
智也はがっちりとキャッチする。
柔らかいーーと思ったらそれは白のクマの編みぐるみだった。
クマが行儀よく正座して祈る格好をして、胸元のダイヤに見立てたアクセサリーが愛らしい。
「ちょいと!男子禁制ですよ――っ!……て、岸さん!」
「キャアっ!岸さん――!し、失礼をばいたしました――!お怪我はありませんか?」
マイカと桃子が智也の姿を認めると蒼白になって慌てた。
どうやら、クマを投げつけてきたのは桃子らしい。
智也の元へ慌てて駆けて来て頭を下げた。
長い栗色の髪は編み上げられ、くるくると巻かれた後れ毛がうなじや耳元からフワリと垂れている。
白に銀色の蝶のモチーフの飾りをあしらったロングドレスを纏った美名は、正にプリンセスだった。
白い滑らかな首筋と胸元が眩しい。
思わず目を奪われ立ち尽くしていたら、白い物体が目の前に飛んできた。
智也はがっちりとキャッチする。
柔らかいーーと思ったらそれは白のクマの編みぐるみだった。
クマが行儀よく正座して祈る格好をして、胸元のダイヤに見立てたアクセサリーが愛らしい。
「ちょいと!男子禁制ですよ――っ!……て、岸さん!」
「キャアっ!岸さん――!し、失礼をばいたしました――!お怪我はありませんか?」
マイカと桃子が智也の姿を認めると蒼白になって慌てた。
どうやら、クマを投げつけてきたのは桃子らしい。
智也の元へ慌てて駆けて来て頭を下げた。

