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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり
 マイカの目の心配の色がまだ消えない。が、由清のキッパリした物言いに

『それ以上構ってくれるな』

という雰囲気を感じ取ったのだろう。

 マイカも笑顔を返してきた。

「わかりました……でも気分が悪くなったらすぐに言って下さいね?」

「うん、君も気を付けてね。陽射しがキツイから倒れない様に……じゃあ」

 由清はマイカに軽く頭を下げ、ステージに向かった。

 スタッフや応援団が、アンプやドラムセットや、様々な機材を運び込んでいる。

 シャツとGパンに着替えた美名もやって来た。担架で寝ている真理を見て青くなる。

「やだっ……真理君っ!どうしたの?」

 由清は、身軽にジャンプしてステージに上がると真理の頭を軽くはたいた。

「平気だよ。今に起きるって」

「そ、そう?」

「さて……真理が起きるまで、俺らだけでやっとこうか」

 由清がスネアのネジを調整していると、ステージの上手の袖に桃子が手招きをする姿が目に入った。

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