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eyes to me~ 私を見て
第63章 片恋の終わり

大勢の人間が忙しなく行き交う中、真っ先に桃子を見付けてしまう。やはり彼女の姿を求めているからなのだろうか。
胸がざわめき、チクリと痛み出した。桃子は誰に用があるのだろう?
美名は気付く様子は無く、ピックを口にくわえてギターのチューニングをしている。
桃子が、小さな身体をジャンプさせて両手を上に上げて口をパクパクさせていた。由清は隣に居る美名を指差す。桃子が首を振るのを見て、全身が高揚する。
(俺、に用事?)
由清は、逸る心臓を宥めながら自分を指差す。
桃子が満面の笑みを浮かべて大きく頷いたのを目にした時、由清は足下のコードを避けながら、真っ直ぐに桃子の方へ歩いて行った。
胸がざわめき、チクリと痛み出した。桃子は誰に用があるのだろう?
美名は気付く様子は無く、ピックを口にくわえてギターのチューニングをしている。
桃子が、小さな身体をジャンプさせて両手を上に上げて口をパクパクさせていた。由清は隣に居る美名を指差す。桃子が首を振るのを見て、全身が高揚する。
(俺、に用事?)
由清は、逸る心臓を宥めながら自分を指差す。
桃子が満面の笑みを浮かべて大きく頷いたのを目にした時、由清は足下のコードを避けながら、真っ直ぐに桃子の方へ歩いて行った。

