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eyes to me~ 私を見て
第64章 獣と獣の対決

子供たちがシャボン玉を懸命に吹いていた。無数の七色の光が演奏をするプリキーのメンバーに降り注ぐ。
美名のキラキラした笑顔がアップになると、画面に
“プリキーは、日比谷野音にいる!"という大きなテロップが出た。
次の瞬間にはプリキーのMVに切り替わる。 メンバー達と子供が手を繋ぎ、輪になり踊る場面で終わった。
「――ぐうっ……」
喉元に酸い物が込み上げる。口を押さえながらテレビから目を逸らし歩いた。
――あの女は、代償を払う事も無くステージに立って、喝采を浴びている。
許せない……
「許せ……ない」
いつの間にか口に出して呟いていた。
すると、応接室の前で、受付嬢が砂糖ポットをのせたトレーを手に困惑の表情で立ち尽くしている。
美名のキラキラした笑顔がアップになると、画面に
“プリキーは、日比谷野音にいる!"という大きなテロップが出た。
次の瞬間にはプリキーのMVに切り替わる。 メンバー達と子供が手を繋ぎ、輪になり踊る場面で終わった。
「――ぐうっ……」
喉元に酸い物が込み上げる。口を押さえながらテレビから目を逸らし歩いた。
――あの女は、代償を払う事も無くステージに立って、喝采を浴びている。
許せない……
「許せ……ない」
いつの間にか口に出して呟いていた。
すると、応接室の前で、受付嬢が砂糖ポットをのせたトレーを手に困惑の表情で立ち尽くしている。

