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eyes to me~ 私を見て
第3章 奪われた歌姫
「んん……」

 美名は、激しい唇への責めに身体の力が全て抜け、足腰が立たなくなってしまった。  綾波が、髪をたくしあげてうなじを露にさせ、唇を這わせて来る。

「ーーあっ……!」
 
 擽ったいのか、こそばゆいのか良くわからない甘い感覚が足首から立ちのぼる。
 逃れようにもしっかりと押さえつけられていて動けない。

「……ダメっ……立っていられない」

 綾波はふんと鼻で笑う。

「この位でもうヘナヘナしてるのか?……夜は長いぞ」

 美名はその言葉にゾクリとするが、いきなり身体を抱えられて悲鳴を上げてしまう。

「ちょっと……やだ!何する……」

 綾波は、美名を抱え、とっくに部屋の階に到着していたエレベーターから降りた。
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